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トップメッセージ

激動の世界に想うこと
―「医療の高度化と医療費のバランス―
― 海外の現場を歩いて見て聞いて ―

< 「 自由診療」の可能性 >

 昨今、AIを利活用した高度医療の必然性、可能性がしばしば説かれます。(一社)日本医療機器産業連合会でも、「イノベーションの牽引について」をめぐり、あらためて①ニーズ・シーズの発掘 ②研究・開発戦略 ③薬事戦略 ④海外展開を含めた事業化戦略―等が具体的に問題提起されています。現に、臨床・研究分野でのロボットの利活用、オンラインを活用した遠隔医療の導入等は珍しい事ではなくなってきています。しかし、一方で、ただでさえ赤字経営が問題化している医療機関では、これら「ハイテク化」コストを如何にしたら吸収出来るのでしょうか。
 そうした折から、鴨下一郎先生率いる協議会主催のオープンセミナー「自由診療の挑戦と可能性(2025 年2月)」「自由診療の役割と皆保険制度の持続可能性(2026 年3月)」に出席して、1つの有力な「解」を見出した思いがしました。勿論そこには、「①『公的保険』あっての『自由診療』②『現場目線』あってのこと③『予防医療』の有効性④『東洋医療』と『最先端医療』の融合」―という「4つのキーポイント(塩崎恭久先生)」あってのことですが、大いなる指針と思います。

< 海外の現場を歩いて >

 1月下旬から3月中旬にかけて、オランダ、スイス、ドバイ、モンゴル、シンガポール、フィリピン、マレーシアの7ケ国を巡り、今後ますます医療機器産業にとって「海外展開と規制調和」は欠かせないものと痛感しました。紙面の都合で詳述できないのは残念ですが、「医師不足のインドネシア」なる大見出し「3月20日(日経)」を見るにつけ、当該国の人口1万人当たりの医師数は5人台にとどまり、他の東南アジア諸国に比し見劣りがする。と言うが、その人口たるや「2 億8千万人」と知ると、これ又、何をかいわんや。「国際展開」と言うが、多方面からのマーケティングは不可欠でしょう。


―以上―

一般社団法人 日本医療機器工業会

会長 松本 謙一