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理事長メッセージ

かんなんしんを乗り越えて
「『光る』(一社)日医工」を目指しましょう!
― 設立50周年を迎えて ―

<貴重な「半世紀」>

 今でも忘れもしません。昨年9月、創立100周年を迎えた(一社)日本医療機器学会の理事会がほど前に開かれた折のこと。確かS系理事のお一人でおられた樫田良精先生(東大)から「医科機械業界も、ここ迄、開発・製造等に尽力してきた今日、そろそろ独り立ちして独立組織を作ってみるのも如何」との御発言を頂いた記憶が今でも鮮明に記憶に残っています。それも一つの契機に発足して、はや50年。そして今ではヘルスケアで日本を代表する各分野20団体から成る「(一社)医機連(発足当時の名は『日医機協』)」の中でも枢要な位置を担う有力団体に迄、我が日医工も成長・発展してきました。(一社)医機連も今年は設立40年。それもこれも、諸先輩、現役の皆様方の御努力以外の何ものでもありません。

<激動の世界での成長・発展>

 新年早々の2大事件―「①能登半島震災 ②羽田空港事故」については、今更申す迄もありません。但し、この先進技術時代にあっても、前者は「不可避」。後者は「可避」であったのではなかろうかと思う次第。そして今や「生成AI」時代にあればこそ、医療機器産業にとっての「2大キーワード」は、①安定供給 ②医療DX―だと思います。と述べるのも、予測のつかない気候変動、地政学的にも不可避の難題は勿論、世界中でで? 突発するのか見当もつかない、国家間、地域間、人種間等での紛争を考えると、今後も「部材不足・人材不足」等の人為的課題がある一方で、又、「医療DX」等と簡単に表現しますが、「ChatGPT」1つをとっても、進み過ぎると、今度はそれをさかにとっての犯罪も防止しながらのバランスの取れた進歩を考えなければなりません。

<「光る」医療機器産業へ>

 こうして考えてくると、NHK TVの今年の大河ドラマ「光る君へ」にならって、「光る企業・産業」になる為にも、「利他の心」「協業の心」「ユーモアの心」の3つの心をもって、「ヘルスケア産業」を盛り上げていく「日医工」を目指そうではありませんか!

―以上―

一般社団法人 日本医療機器工業会

理事長 松本 謙一